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交換先は何マイルにするか — 入口・中・高の3段の決め方

この記事は 時点の管理画面(/redemption/coupon)を確認して書いています。 アプリの更新により画面が変わっている場合があります。

マイル制度をはじめて設定するときは、決めることが多そうに見えます。でも、最初に決める数字は2つだけです。

  1. 100円で何マイル付けるか(付与率)
  2. クーポンを何マイルで交換できるか(交換レート)

この2つが決まれば、あとはそこから計算できます。順番に見ていきます。

前回では、付与率を100円で5マイル、実質の還元率を粗利率×5%を上限に1〜2%と決めました。今回は、この数字をもとに交換先の価格を決めます。

還元率を2%にすると、1マイル = 0.4円です。この記事では、この条件で考えます。

① 入口のクーポンは客単価の10%

まず、自分の店の平均注文額を確認します。入口のクーポンは、平均注文額の10%前後が目安です。

還元率2%(1マイル = 0.4円)で計算すると、次のようになります。

平均注文額 1回で貯まる 入口クーポン 必要マイル数 到達
3,000円 150マイル ¥300 750マイル 5回
5,000円 250マイル ¥500 1,250マイル 5回
10,000円 500マイル ¥1,000 2,500マイル 5回
30,000円 1,500マイル ¥3,000 7,500マイル 5回

このように、客単価が変わっても「5回買えば届く」設定になります。還元率が1%なら、10回です。

つまり、金額そのものを覚える必要はありません。見るべきなのは、「何回買えば1枚もらえるか」です。目安としては、5〜10回程度が扱いやすい範囲です。

② オンボーディングは「購入1〜2回分」まで

次に、登録直後にもらえるマイルを考えます。ここも円ではなく、購入何回分にあたるかで考えると分かりやすくなります。

タップして受け取るマイルミッション——SNSのフォロー、アンケート、会員登録——は、こちら側で達成を確認できません。そのため、配りやすい一方で、マイルを配りすぎやすい部分でもあります。

目安は購入1〜2回分です。これを超えると、まだ購入していない人が、購入した人に近いマイル残高を持つことになります。

平均注文額 1回で貯まる オンボーディングの上限 入口クーポン 新規は実質
3,000円 150マイル 300マイル 750マイル(¥300) 3回
5,000円 250マイル 500マイル 1,250マイル(¥500) 3回
10,000円 500マイル 1,000マイル 2,500マイル(¥1,000) 3回
30,000円 1,500マイル 3,000マイル 7,500マイル(¥3,000) 3回

たとえば、入口を5回分に設定した場合、登録時点で2回分のマイルを持っていれば、新規のお客様は実質3回買えば1枚目のクーポンに届きます。

この「実質3回」が設計の狙いです。遠すぎると忘れられ、近すぎると原資だけが出ていきます。

配りすぎているかの見分け方

オンボーディングでもらえるマイルの合計が、入口クーポンに必要なマイル数を超えていたら、その制度は壊れています。1円も使っていない人が、クーポンに交換できてしまうからです。

先ほどの例で、会員登録300マイル・アンケート300マイル・SNSフォロー300マイルを設定したとします。合計は900マイルです。

平均注文額3,000円の店では、入口クーポンに必要なのは750マイルなので、購入する前にクーポンへ交換できてしまいます。

この場合の直し方は2つあります。

  1. オンボーディングを減らす(300マイルを100マイルずつに下げる)
  2. 入口を上げる(ただしクーポン額も上がるので、原資を再確認)

先に見直すのは1です。オンボーディングは新規会員の獲得コストであって、リピートを作る仕組みではありません。

③ 交換先は低・中・高の3段

入口が決まったら、そこから上に2段追加します。それぞれ役割が違います。

段 中身 守り方
低 ¥500 OFF(条件なし) 5回で届く。「貯まる実感」担当
中 ¥1,000 OFF 最低利用金額 ¥5,000 をつける
高 送料無料・限定特典 最低ステージで開く
クーポンを編集する画面。クーポンの種類は定額、表示名は交換1000円引、必要マイル数1000、最低ステージは指定なし、交換回数制限が有効で最大交換回数1回。下部に割引金額の入力欄と最低利用金額の入力欄があり、0の場合は制限なしと表示されている。
必要マイル数・最低ステージ・交換回数制限・割引金額・最低利用金額を1つの画面で設定できます。

最低利用金額は、金額の大きいクーポンを安全に使うための設定です。たとえば、¥500のクーポンを¥500の買い物に使われると、利益は残りません。

一方、¥1,000のクーポンに「¥5,000以上」の条件をつければ、割引は20%に収まります。

つまり、大きいクーポンほど条件をつける。まずはこれだけ覚えておけば十分です。

最低ステージは、上位ステージの会員だけが交換できる特典を作るための設定です。マイルだけでは届かない特典を、長く買っている人にだけ開けられます。

まとめ

決める数字は2つです。付与率は100円で5マイルから。実質の還元率は1〜2%から。この2つが決まれば、入口クーポンに必要なマイル数を計算できます。

そのうえで、オンボーディングでもらえるマイルの合計が、入口クーポンに必要なマイル数を超えていないか確認します。超えていたら、購入しなくてもクーポンに交換できる制度になっています。