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値引きではなく「つながり」を渡す — 業種別のカスタムミッションと限定特典

この記事は 時点の管理画面(/redemption/custom)を確認して書いています。 アプリの更新により画面が変わっている場合があります。

ポイント制度を設定していくと、いつのまにか「もう一度買ってください」だけの仕組みになっていることがあります。買えばポイントが貯まり、貯まればクーポンになり、クーポンで安く買える。筋は通っていますが、これは値引きを後払いにしているだけです。

専門店にとって、これは自分の強みを使っていない設計です。品揃えや知識で選ばれているショップが、最後に値段で語りかけてしまうからです。

買う以外の行動を数えられます

ミッションにはカスタムという枠があり、名前と付与ポイントを自由に決められます。繰り返し実行できる設定にもできます。「アンケートに回答」「イベントに参加」のように、購入以外の参加をポイントの対象にできるということです。

達成の確認方法は選べます。こちら側で確認しようがないものは承認が必要にして、提出物を求めることもできます。この部分はミッションの達成方法で詳しく書きました。

そして交換先には限定特典があります。クーポンを発行せず、リクエストを受けてポイントを凍結し、直接やりとりしてから承認する枠です。値引きに置き換えられないものは、ここに置きます。

業種で「渡せるもの」が変わります

ファッション — 新作の先行公開、サイズや着丈の個別相談、コーディネートの投稿をカスタムミッションにする。服は迷って買うものなので、迷いに付き合うこと自体が特典になります。

ビューティー — 使用レポートの投稿をミッションに、カウンセリング枠や成分の勉強会を限定特典に。効果が出るまで時間がかかる商材ほど、途中の伴走に価値があります。

家具・インテリア — 設置後の写真投稿をミッションに、採寸相談や工房見学を限定特典に。単価が高く購入間隔が長いので、次の購入を待つより関係を保つほうが現実的です。

食品・飲料 — レシピの投稿をミッションに、生産者とのオンライン交流や新商品の試食モニターを限定特典に。食べ方を共有できると、買う理由が「おいしい」から「この人たちから買いたい」に変わります。

さらに6業種

同じ考え方を他の業種にあてはめると、次のようになります。

業種 買う以外の参加(ミッション) 値引きで代えられない特典
ハンドメイド・作家もの 使っている様子の投稿 制作過程の公開、名入れ、ワークショップ
ペット用品 ペットの写真やサイズの共有 トリマー・栄養の個別相談、新商品のモニター
スポーツ・アウトドア 使用レポート、記録の共有 使い方の講習、フィールドでの少人数イベント
ベビー・キッズ 月齢や身長の登録、成長の記録 次の段階の提案、サイズ卒業品の下取り相談
健康食品・サプリ 継続日数の記録、体調メモ 管理栄養士との相談枠、休止・再開の個別案内
アクセサリー・ジュエリー 着用シーンの投稿 洗浄・修理、刻印、オーダーの優先受付

このうちベビー・キッズは特殊です。お客様はいずれこの業種を卒業します。だからこそ、在籍している期間の密度を上げる設計になります。逆に健康食品は続けてもらうことが価値そのものなので、続いていること自体をミッションにできます。

共通しているのは3つの形

業種は違っても、値引きで代えられない特典は次のどれかに寄ります。

中身
先に知る 新作の先行公開、入荷の先行案内
直接話す 個別相談、少人数の会、見学
名前が残る 投稿の掲載、名入れ、企画への参加

いずれも原価は小さく、数を増やすと価値が下がるという共通点があります。だから上位ランク向けに向いています。

対応できる数から決めてください

限定特典の受け渡しはアプリの外での手作業です。相談枠を用意するなら、その時間を実際に確保することになります。月に何件対応できるかを先に決めて、そこから必要ポイントを逆算してください。この考え方は限定特典には何を出すかにまとめています。

一度で完成させる必要はありません。まず1つ、いちばん無理なく続けられるものから始めてください。続かない特典を並べるより、確実に渡せる特典が1つあるほうが信頼されます。

まとめ

カスタムミッションは「買う以外の参加」を数える機能で、限定特典は「値引きに置き換えられないもの」を渡す枠です。この2つを組み合わせると、ポイント制度はリピート購入を促す装置から、専門店であることを伝える場所に変わります。何を渡せるかは業種で違いますが、先に知る・直接話す・名前が残る、という3つの形はどの業種でも使えます。